民事裁判手続のIT化の諮問と第1回部会の開催予定

 法制審議会第186回会議(令和2年2月21日開催)資料として「民事裁判手続のIT化に関する諮問第111号」が公表されています。

 諮問では「近年における情報通信技術の進展等の社会経済情勢の変化への対応を図るとともに、時代に即して、民事訴訟制度をより一層、適正かつ迅速なものとし、国民に利用しやすくするという観点から、訴状等のオンライン提出、訴訟記録の電子化、情報通信技術を活用した口頭弁論期日の実現など民事訴訟制度の見直しを行う必要があると思われるので、その要綱を示されたい。」とされています。

 ・訴状等のオンライン提出(e提出)

 ・訴訟記録の電子化(e事件管理)

 ・情報通信技術を活用した口頭弁論期日の実現(e法廷)

という「3つのe」の法制化を目指す諮問となります。

 法制審議会に「民事訴訟法(IT化関係)部会」が設置され,令和2年6月19日に部会第1回会議が予定されています。