・「資料-4 13頁の波源位置9の概略パラメータスタディ結果では深浦辺りで26mと、今まで持っていたイメージよりも相当高い水位となっているが、第1波でこれだけ大きな値となるのか。」との質問に対し、「第1波で最高水位を示し、これだけ大きくなった。走向がかなりきいているのだろう。」との回答があった。
・「走向によって、津波の計算結果がかなり変わってしまうので、パラメータスタディの標準的な変動幅の提案が必要ではないか。気象庁では、南海トラフ沿いのセグメントN3-N4の走向を20度も見直し、津波の再計算を行う事になっている。」とのコメントがあった。
・「P13 右上の図では波源位置をほぼ1/3ずつずらしているが、直線上で動かしているのが気になる。波源位置により推進も大きく変化するので、プレート境界と海底地形の実態を反映させた動かし方をした方がよい。走向等のパラメータは細かく振って検討している割にはアンバランスが気がする。」とのコメントに対し、「基本的なパラスタのプロセスを示したかったので、波源域での詳細な海底地形にまで踏み込んだ検討は行っていないが、実際にサイトを対象とする場合は、プレート境界と海底地形の実態を反映させた波源の動かし方を行いたいと考えている。」との回答があった。
・「波源を等間隔にずらして検討しているが、ある地点では隣接波源の津波計算結果の相違がかなり大きくなる場合がある。このような場合には、もっと波源位置の移動の仕方を細かくすべきである。」とのコメントに対し、「対象地点が波源位置に敏感に影響を受ける場合は、実際には位置移動の間隔を密にして計算を行うことを考えている。」との回答があった。
・「三陸で波源を動かした時の隣接波源の津波計算結果に大きな相違がなければ、提案どおりの動かし方でよいが、対象地点で起こり得る津波高の最大値を捉えるように波源南限を設定しているのか。」との質問に対し、「萩原マップに基づいて設定しており、この南限を超えると性質の異なる地震が発生すると解釈している。」との回答があった。
・上記に関連して、「地帯構造区分の考え方は絶対的なものではないので、パラスタにあたっては、その点を十分に留意すべきである。」とのコメントがあった。
・「実際にサイトを対象とする場合には、断層位置の動かし方も機械的ではなく、詳細に検討した上で行うべきである。」とのコメントが主査よりあった。