平成22年10月の3号機プルサーマル運転開始の際には最新の知見を適切に反映させることが求められていたこと

我が国における原子力とプルサーマルの現状(プルサーマルシンポジウム2010:京大原子炉実験所山名元)より

東京電力福島第一原発のプルサーマル計画受け入れについて

 

 

Q: それともう一点、東京電力の福島第一原発で東京電力が計画しているプルサーマルについて、地元の佐藤知事が受け入れを表明したと。この福島第一でのプルサーマル、東京電力のトラブル隠し等々もありまして、事前了承が白紙撤回されたといういろいろいきさつもあったわけですけれども、それでようやく今回、実施受け入れが地元から表明された、このことについて大臣はどのように受けとめていらっしゃるのか。

 

A: 福島県知事が3号機のプルサーマルの実施を受け入れるということを今朝表明されたわけでありますが、これは本当に評価をするといいますか、感謝をいたしております。地元の福島県、それから立地地域の4町を初め、関係各位の努力に感謝をいたします。

 それから、ご承知のように、使用済み燃料から回収されるウラン、プルトニウムを原子力発電所で有効利用するというのがプルサーマルでありますが、これは核燃料サイクル推進の柱として、着実に推進をしていくことが重要でありまして、事業者の方は安全確認、最大限努力して、特にいまご指摘のあったようなこともありましたので、地元の理解を得ながら、着実に実施をしていただくことを期待いたしております。国としても、特に安全の確保を大前提として、国民の皆さんの理解と信頼を得ながら、プルサーマルを含む核燃料サイクルを着実に実行してまいりたい。そういう視点でございますので、今日の決定を受けて、我々もしっかり事業者を指導してやっていきたいというふうに思っています。